こんにちは。
タクミです。
僕は前職で
外資系旅行商社に務めていました。
旅行素材の一つで
クルーズ船の代理店をやっていて
1週間の乗船研修に参加したんです。
そのときに
船内ツアーの通訳をする機会があったのですが
通訳は英語ペラペラじゃなくていい
と気が付きました。
通訳=ネイティブ並に英語ペラペラ&
どんな内容でもすぐに日本語&英語にできる
の印象を持ってたんですが、
ネイティブ並の英語力は必要ありませんでした。
どうやって
僕が通訳をしたのかお話していきます。
通訳に必要なのは英語の知識ではない
当時の僕は
通訳レベルの英語力もなければ、
言っていることをすぐに的確に訳す能力も高くありませんでした。
だからこそ通訳することには
一抹の不安を抱いてたのです。
もともとは
一緒に乗船していた5個上の男性の先輩からの急なお願いでした。
先輩
「タクミ君さ、留学してたんだよね?」
僕
「はい、一応」
先輩
「じゃあ通訳できるよね?」
僕
「つっ通訳?いやいやムズいっす」
先輩
「なんで?だって留学してたんでしょ?」
僕
「してましたけど、話せると通訳できるは違いますよ」
先輩
「そうなんだー、まぁでも話せるのが君しかないから頼んだ!俺英語できないし」
僕
「えぇ…」
先輩
「大丈夫だ!君ならできる!」
僕
「わかりました(テキトーな人だなぁ)」
ツアーが始まる直前まで
「本当にできるかなぁ、クレームになったらどうしよう」
と
心臓のドキドキが止まりませんでした。
不安を抱えたまま
船内ツアーの通訳が始まります。
船長
「This ship is〜」
僕
「この船は〜」
お客様
「この船は〜なんですか?」
僕
「She wants to know〜」
なんとか言ってることに食らいつき、
ぎこちないながらも通訳をしました。
幸いあまり質問をしない参加者が多かったので
基本的に船長の説明を通訳するだけでした。
操縦室に入って
クルーズ船の操縦に関する説明が始まりました。
ここが一番の難関ポイントでした。
詳しくは覚えてないのですが
・どうやったらこんなに大きい船が動くのか
・動力について
・操縦席の細かいボタンについて
だったと思います。
クルーズ船の知識がゼロだった
僕はめっちゃテンパりました。
「おいおい、難易度マックスの通訳じゃねえか」
「えー、なんて言ったらいいんだマジで」
参加者がみんな
「船長はいったいなんて言ってるの?」
という目で見てきました。
僕がテンパってるのを感じてくれたのか
その参加者が僕に助け舟を出してくれたんです。
参加者
「たぶん船長さんは〜〜〜のことを言ってるんだと思いますよ」
僕
「あ、そうなんですね。本当にありがとうございます!」
参加者がいい人ばかりで良かったです。
難関ポイントがなんとか終わったら
だんだんと通訳にも慣れてきました。
そして気が付いたんです。
「あれ?意外と通訳できてるじゃん!」
通訳する前の心配とドキドキ感とは裏腹に
意外とできている自分にホッとしましたね。
船長の話と
お客様の質問の90%以上は伝えることができました。
みんな僕の通訳を聞いてウンウンと
うなづいていましたからね。
とくに大きな問題もなく、
通訳に関するクレームもなく無事に終わりました。
「あー、無事に終わってよかったー!!」
自分の労をねぎらうために
一杯やりたい気分でしたね。
では、なんで僕が通訳が意外とできたのか?
それはなぜなら
言い換え
を使ったからです。
しかも
中学校3年レベルの英語です。(英検だと4級〜3級くらい)
いろんな角度から伝える
僕は船の知識もありませんし
専門用語も何も知りませんでした。
だから
船にまつわる英単語も何も知りません。
単語を知らないからこそ
自分の知っている単語でカバーするために
言い換えを使いまくったのです。
例えば
「船内で出た大量の廃棄物はどうやって処分をしているのですか?」
という質問があったとします。
単語力がある人は
・処分する=dispose
・廃棄物=waste
・船内=inboard
こんな感じで
的確な単語を選んで使うことができるでしょう。
でも僕は的確な単語を思い出す余裕もないし
そもそも頭にも入っていませんでした。
なので、
こんなふうに言い換えました。
「船内で出た大量の廃棄物はどうやって処分をしているのですか?」
↓
「船の中のゴミはどうやって捨てるのですか?(How do you throw away garbage in ship?)」
難しい日本語を小学生でも
理解できるように言い換えたことで
瞬時に英語にすることができました。
発想力を鍛える
言い換えと聞くと難しく考えてしまい
「私は日本語も怪しいからな…」
「日本語も上手に話せない」
という人も多いです。
ですが、
言い換えはシンプルに考えれば大丈夫です。
コツは
難しい単語を知らない子どもでも
わかるように言い換える
これだけです。
例えば
・廃棄物→ごみ
・処分→捨てる
・船内→船の中
小学校1年生でもわかる単語ですよね。
僕は普段からシンプルに
単語を言い換える発想をしています。
発想力を鍛えることで
瞬時に英語にできるのです。
練習をすれば誰でもできるようになるので
難しい単語を使わず極力シンプルにしてみましょう。
英語もシンプル・イズ・ベスト
英語の知識が豊富でペラペラではなくても
今回の言い換えができれば通訳はできます。
難しい単語にとらわれず
「こう言えば同じ意味になるかな?」
「こう言ったら伝わるかな?」
と柔軟な発想をすることが大事です。
実際シンプルに話すことができると
英語だけでなく日本語もうまくなります。
シンプルに話すことができるだけで
かなり好印象を持ってもらえますし
あなたの魅力も上がります。
難しい単語ばかり使って
何を言ってるのかわからない人よりも
シンプルですぐにわかる単語を使って
話せる人のほうが好印象ですよね。
英語もペラペラになって
日本語までも上達する最強の方法なので
読み終わったら言い換えをしてみましょう!
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